窓・サッシの結露とカビ|原因と住まいでできる対策・窓の見直し

寒くなってくると、朝起きたら窓ガラスが水滴でびっしょり、サッシの下のほうに黒い点々が出てきた、という経験はないでしょうか。窓・サッシまわりの結露は、放っておくとカビや壁紙・窓枠の傷みにつながります。この記事では、株式会社花見川サービスが、結露が起きるしくみと、住まいで今日からできる対策、それでもおさまらないときの窓の見直し方を整理します。

窓・サッシに結露が起きるしくみ

結露とは、空気が窓ガラスや壁などの冷たい面に触れて温度が下がり、空気中に含まれていた水蒸気が水滴となって現れる現象です。冬は、暖房で暖まった室内の湿った空気が、外気で冷やされた窓ガラスやサッシに触れることで起こります(冬型の結露)。反対に、梅雨から夏にかけて、湿った外気が冷房で冷やされた壁などに触れて起こる結露もあります(夏型の結露)。

東京都保健医療局の「健康・快適居住環境の指針」では、窓は外気温度の影響を受けて温度が低くなるため、冬に結露が発生しやすい場所として挙げられています。同じ資料で紹介されている東京都のアンケート調査(平成28年度)では、過去3年間に結露が発生したことのある世帯のうち83.8%が「窓のみに発生した」と答えています。

窓メーカーのLIXILも、窓ガラスやサッシの結露は、室内外の温度差が大きく室内の湿度が高いときに季節を問わず起こる自然現象で、断熱サッシを使っていても条件によっては発生すると説明しています。つまり結露は、窓の性能だけでなく、暮らし方による湿気の量にも大きく左右されます。

▶ 結露が出やすい窓の例

  • 北側の部屋の窓や、暖房していない部屋の窓
  • カーテンや障子を長い時間閉めたままの窓(室内側の表面が冷えて湿気がこもる)
  • 風が強く当たる窓
  • 浴室・洗面所・キッチンなど、水蒸気が多く出る場所の近くの窓

結露を放置するとカビや内装の傷みにつながる

東京都の同じ指針は、壁や窓ガラスに付いた水滴が建材や壁紙を傷め、アレルギー疾患の原因のひとつであるカビを発生させやすくすると注意を呼びかけています。カビが好む環境として挙げられているのは次の3つです。

条件 目安
温度 20~35℃前後
湿度 70%以上
栄養源など 手アカなどの汚れ、石けんのカス、壁紙や壁紙のノリ、結露した水、加湿器の水など

窓まわりは、結露した水と、ほこりや汚れがたまりやすい場所です。濡れたままにしておくと、カビの栄養源と湿気がそろってしまいます。LIXILも、結露が起きたら床や壁の汚れ、木部や壁の腐食を防ぐために、こまめに拭き取るよう案内しています。

窓の近くの壁紙がはがれたり浮いたりしている場合は、結露による湿気が関係していることもあります。壁紙の症状の見分け方と応急処置は壁紙の剥がれ・浮きの原因と応急処置|張替えを判断する目安で解説しています。

まず確認したいこと:結露か、雨漏りか

サッシまわりが濡れているとき、原因が結露ではなく雨水の侵入ということもあります。対処の方向がまったく違うので、次のような点を目安に確かめてください。

  • 結露の可能性が高い:晴れの日でも冬の朝などに、ガラス全体が曇ったり水滴が付いたりする。拭いても同じような時間帯にまた付く
  • 雨漏りの可能性がある:雨の日や雨のあとに限って、サッシの枠を越えて室内側が濡れる。サッシの上のほうや、窓枠と壁のすき間、壁紙の内側からしみ出てくる

ただし、雨風が強い日にサッシの下のレール(下枠)に水がたまること自体は、雨漏りとは限りません。LIXILは、レールの下枠に水がたまるのは住宅用サッシの構造上で起こりうる現象で、機能や性能の悪さによるものではないと説明しています。同社によると、漏水とはサッシ枠を越えて屋内に雨水が入ることを指し、商品の性能を超える台風や大雨の場合は室内側に水が入ることもあるとされています。なお、東京都の指針は、冬の結露が窓ガラスの表面だけでなく壁の中でも起こるとしています。壁紙の内側から水がしみ出る症状が、結露によるものということもあります。

雨の日に限って濡れる場合は、窓まわりの外側のシーリング(コーキング)の傷みや外壁のひび割れから雨水が入っていることがあります。見分け方と応急処置は雨漏りの原因と応急処置|屋根・外壁どこが問題か見分けるをご覧ください。どちらか判断がつかないときは、無理に自分で結論を出さず、専門業者に見てもらうのが確実です。

結露・カビを防ぐ暮らし方

結露を減らす基本は、「室内に水蒸気を出しすぎない」「湿気を外へ出す」「空気をよどませない」の3つです。東京都の指針とLIXILの案内から、住まいで取り組みやすいものをまとめます。

① 室内に水蒸気を出しすぎない

  • 洗濯物は、なるべく室内に干さない
  • お風呂のフタを開けっぱなしにしない。浴室の戸も開け放しにしない
  • 加湿器は使いすぎない(東京都の指針では、室内の湿度の目安は40~60%)
  • 開放型ストーブの上にやかんを置かない。暖房は、燃焼ガスを室内に出さない密閉型(FF式)や、エアコンなど水蒸気を出さないものを選ぶ
  • 室内に植物や水槽を置きすぎない

② 換気で湿気を外へ出す

調理中や炊飯時は、必ず換気扇を回しましょう。東京都の指針では、入浴後は換気扇なら30分~1時間、窓開けなら2~3時間程度以上の換気、就寝前の5分程度の窓開け換気がすすめられています。

また、2003年(平成15年)7月1日以降に着工した住宅には、シックハウス対策として、原則として機械換気設備(いわゆる24時間換気システム)の設置が義務付けられています(国土交通省)。東京都の指針も、24時間換気設備は手動で電源を切らず常時運転するよう呼びかけています。住まいの空気を入れ替えるための設備なので、寒い季節もスイッチを切らずに運転しておきましょう。それより前に建てられ、こうした設備が付いていない住宅では、窓開けや換気扇でこまめに換気してください。

③ 空気をよどませない

  • 家具は、後ろの壁との間を5cm以上あける
  • カーテンや障子を長時間閉めきらず、ときどき開ける(少し開けておくだけでも効果がある)
  • 暖房していない部屋も、適度に換気する

④ 結露した水は拭き取り、サッシの排水の通り道を確保する

窓に付いた水は、こまめに拭き取るのが基本です。東京都の指針は、サッシ下部の排水溝の流れをよくして、結露した水を屋外に出すことも挙げています。溝にほこりや汚れがたまっていると水が流れにくくなるので、ときどき掃除しておきましょう。賃貸住宅にお住まいの場合は、結露やカビに気づいた時点で貸主や管理会社に知らせておきましょう。国土交通省の原状回復ガイドラインの参考資料では、結露が出ているのに貸主に知らせず、拭き取るなどの手入れも怠って壁などを傷めた場合は、通常の使用による損耗を超える(借主が原状回復の費用を負担する)と判断される場合が多いとされています。

⑤ カビを見つけたときの注意

市販のカビ取り剤を使うときは、窓を開けて換気し、ゴム手袋やマスクで肌を出さないようにして作業します。カビに直接掃除機をかけると胞子をまき散らすので避けましょう。カビの胞子などを吸い込むと、体質によってはぜん息などを引き起こすことがあると東京都の指針は注意しています。カビ取り剤の多くは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系で、酸性タイプの洗剤などと混ざると塩素ガスが発生して大変危険です。使用上の注意をよく読んでから使ってください。

壁紙の奥までカビが広がっている、拭いてもすぐ再発する、という場合は、表面の掃除だけでは追いつかないことがあります。壁紙の張り替えの費用や選び方は千葉市でクロス張替えをお考えの方へで紹介しています。

対策してもおさまらないときは窓の断熱を見直す

暮らし方を工夫しても結露がひどい場合は、窓そのものが冷えやすいことが考えられます。LIXILは、結露の発生を抑える方法として、ガラスを複層ガラス・断熱複層ガラスにする、断熱サッシにする、今ある窓の内側に内窓を取り付ける、といった方法を挙げています。いずれも外の冷たさを室内側に伝えにくくする考え方です。東京都の指針も、極端に冷える部屋には断熱材による補強や二重窓をすすめています。マンションや賃貸住宅にお住まいの場合は、窓の工事を検討する前に、管理組合や貸主に確認しておきましょう。

ただしLIXILは、窓の性能だけで結露を完全に防ぐことはできないこと、内窓を付けても室内の状態によっては外側のサッシに結露する場合があることもあわせて説明しています。窓の工事と、①~④の暮らし方の工夫は、セットで考えるのが現実的です。

▶ 国の補助事業も確認を

窓の断熱改修には、環境省の「先進的窓リノベ2026事業」のように、国の補助事業が用意されています。この事業では、補助金の申請は事前に登録した「窓リノベ事業者」が行い、一般の方が直接申請することはできません。登録のない事業者との契約は補助の対象にならず、工事の請負契約を結ぶ前に工事を始めた場合も対象になりません。予算の上限に達すると受付が終了します。対象となる製品・工事や最新の受付状況は、先進的窓リノベ2026事業の公式サイト(環境省)で確認し、見積もりの段階で依頼先が登録事業者かどうかを確かめておきましょう(2026年9月時点)。

結露とカビのよくある質問

新築なのに結露がひどいのはなぜ?

LIXILによると、新しく建てた家は木材などがまだ多くの水分を含んでいて、冬など乾燥した時期に室内へ水蒸気を放出するため、結露が起きやすくなります。新築のうちはとくに換気を意識しましょう。

窓の結露は冬だけの問題ですか?

冬に多いのは確かですが、東京都の指針では、梅雨から夏にかけて冷房で冷やされた面に起こる「夏型の結露」も紹介されています。冷房の効かせすぎにも注意が必要です。

結露で傷んだ内装のご相談は株式会社花見川サービスへ

株式会社花見川サービスは、千葉市全域で、壁紙(クロス)・床の張り替えなどの内装リフォームから、シーリングの打ち替えや外壁塗装などの外装工事までを自社施工でお受けしています。無駄なコストを抑えた適正価格と、建物全体のバランスや耐久性を考えてご提案するトータル提案が私たちの強みです。結露やカビで傷んだ壁紙の張り替えや、雨漏りかどうか判断がつかない窓まわりの現地調査など、気になることがあればご相談ください。現地調査・お見積もりは無料です。サービス内容は内装・外装リフォームのページをご覧ください。

出典:東京都保健医療局「健康・快適居住環境の指針」(1 室内空気環境の管理/2 結露対策/3 室内のカビ対策/16 住宅の高気密化・高断熱化)、LIXIL Q&A「窓(サッシ)の結露を防ぐ方法」「窓・サッシのレール(下枠)に雨が吹き込み水が溜まる」、国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」、国土交通省「『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』に関する参考資料」(令和5年3月)、環境省「先進的窓リノベ2026事業」公式サイト。本記事では、株式会社花見川サービスがこれらの内容を要約・編集して紹介しています。補助事業の内容は2026年9月時点のものです。

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